武道家におすすめの情報
【柔道家の耳が潰れているのはなぜなのか】
人によっては耳の穴が見えないほど潰れてしまっていることもあり、見慣れていないと少しグロテスクに思えてしまうかもしれません。
特に柔道歴の長い選手に多くみられるこうした耳は、一般に
- 「餃子耳」
あるいは
- 「カリフラワーイヤー」
と呼ばれています。
ちなみに医学的には
- 「耳介血腫」
といいます。
柔道以外にも、レスリングやラグビーといった激しいスポーツに従事する選手に発生することがある症状ですね。
【柔道家の耳が潰れる原因】
柔道家の耳が潰れる原因は、主に「寝技」によって地面に耳が擦られ続けるためです。
一度や二度、地面に擦れた程度で耳の形は変形しませんが、これが何年も繰り返されるとダメージは蓄積されていきます。
具体的には耳に通っている毛細血管が破裂し、耳の内部で血が溜まって膨れ上がってしまうのです。
毛細血管の破裂による血溜まりはあくまで一時的なものですので、そのつど耳鼻科に行って治療を受ければ腫れをひかせることも可能です。
しかし腫れが引いたからといってすぐに練習を再開してしまうと元の木阿弥ですので、血抜きを行ったらお医者さんの指示に従って1〜2週間は練習を休む必要があります。
もしも耳の血溜まりが完治しないまま練習を再開してしまった場合、耳はふたたび腫れあがり、以前にも増して大きく膨れ上がってしまうことでしょう。
このようなプロセスを何度も何度も繰り返していくうち、耳鼻科に行っても治らないレベルの腫れ…「餃子耳」が完成してしまうのです。
【柔道で耳が潰れるのは嫌!という方はイヤーガードの着用を】
柔道歴の長い選手は耳が潰れているのが普通…というのは、数十年前までの考え方です。
今では耳が潰れる原因も対策もしっかり確立されていますので、正しい知識を持って対応すれば、柔道に何十年携わっていたとしても綺麗な耳を保つことが可能になりました。
耳が潰れるのを防ぐためには、練習のときに「イヤーガード」を着用するのがよいでしょう。
イヤーガードは頭に巻き付けて耳へのダメージを軽減するための防具で、スポーツショップ等でも簡単に手に入る道具です。
柔道よりもレスリングやラグビーの選手が着用しているイメージの方が強いかもしれませんが、最近では練習時にイヤーガードの着用を推奨している柔道団体も多くなってきています。
イヤーガードを着用していても、激しい練習や試合の後には耳が熱を持ってしまうことがあるでしょう。
そうした異変に気づいたらすぐに耳を冷やし、それでも膨れてしまうようなら我慢せずに耳鼻科で血抜きしてもらいましょう。
このように小まめなケアを続けることで、耳が潰れるリスクを大きく下げることが可能になります。
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