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相手の前蹴りを利用しよう!受け方、よけ方、返し技、合わせ技のポイントと注意点
有利な試合運びができる中段前蹴りの利点・基本・練習方法・注意点
ですがその一方で、前蹴りが得意な相手と戦うというのは、非常にやっかいで苦戦するものです。
今回はそんな相手と対戦することになっても、有利な試合運びができるよう、前蹴りに対する、
- 受け方
- 返し技
- 合わせ技
などについてご紹介していきたいと思います。
前蹴りの受け方、よけ方、殺し方
試合ではどんな場合においてもそうですが、第一に油断せず、相手の挙動・呼吸をよく見ておくことが重要です。
前蹴りが得意な選手というのは
蹴り足を抱え込んでから蹴りだすまでの動作が非常に早く、気がついたら腹に攻撃をくらっていた
ということになりがちですので、より
注意深くその動きを冷静に観察する
必要があります。
前蹴りに対して技を返したり、合わせたりするには、まず受けた方などをよく練習しておく必要がありますので、まずはその3つの方法について見ていきます。
前蹴りの受け方
相手が繰り出してきた前蹴りを、構えた腕で下段払いをして受けます。
この受けのメリットとしては、うまく受けられれば
左右に相手の上体をふることができ、相手のバランスを崩すことができる
という点です。
相手がバランスを崩した隙を見逃さず、相手の急所を狙いに行きましょう。
下段払いについてですが、こちらは受けの動作の基本中の基本です。
普段の稽古から基本動作の練習を怠らないようにしておきましょう。
前蹴り受け方動画
前蹴りのよけ方
前蹴りは受けるだけでなく、
- 後ろに下がってよける
という対処方法もあります。
これは相手の動きをよく見極めて、素早くすり足で後ろ、あるいは少し斜めに下がります。
このよけ方の欠点としては、
後ろに下がりすぎると相手との間合いが崩れ、結局よけただけで反撃に繋がらない
という点です。
ですがスレスレでよけることができれば、相手が自分から勝手にこちらの間合いに突っ込んで来てくれた形になるので、こちらにとっては大きなメリットとなります。
練習においては、できれば
相手の足が自分の道着に触れるか触れないかくらいのところ
でよけられるように練習しておきましょう。
このよけ方に関しては、万が一攻撃をくらってしまったときのために、日ごろから腹筋をよく鍛えておくことが重要です。
前蹴りの殺し方
少々上級者向けで危険を伴いますが、前蹴りの対処法として
「相手が前蹴りを出してきた瞬間、自分から突っ込んで行き、腹で蹴りを受けて勢いを殺す」
という方法もあります。
こちらは完全に相手の動きを見切った上で、
相手の足がほとんど伸びきらない内に、自分の体を相手に突っ込む
必要があります。
この対処方法のメリットは、相手との間合いを詰められるためかなり
- 反撃に有利
になるというところです。
この前蹴りの殺し方は、タイミングを読むことが全てです。
稽古では、練習相手に実際に前蹴りを出してもらい、理屈ではなく、どのようなタイミングで入って行けば良いのか、体によく覚えさせておきましょう。
また腹筋を鍛え、必要なときに素早く固められる練習が必要です。
フルコンタクト空手初心者が試合までに鍛えておきたい技術や能力とは?
前蹴りに対する返し技、合わせ技、注意点
相手の前蹴りに対して返したり、合わせたりして反撃する場合のメリットは、受け方・よけ方・殺し方で見てきたように、いずれの場合もうまく行けば
- 「かなり相手に接近できる」
という点にあります。
それを利用し、例えば
- 素早く受けると同時に合わせての上段突き
- ぎりぎりまで接近してのボディー(脇腹)への左右からの連打
- 素早くステップを踏んで足を入れ替え、相手の太もも(下段)に蹴りを入れる
など、ダメージが確実に蓄積されるところを意識して、狙って攻撃を加えるようにしましょう。
いずれも、
間をいれず攻撃・連打に持ち込むことが大切
です。
なぜなら、相手に接近できているということは、相手も自分に接近できているということに他ならないからです。
相手に接近しているときは、常にガードを意識し、危ないと思ったら素早くステップを踏んで相手と距離を置く
ことができるようにしておきましょう。
終わりに
前蹴りに対する
- 受け方
- 返し技
- 合わせ技
などを見てきましたが、参考になったでしょうか。
こちらで紹介したものは、いずれも基本動作の反復練習が重要となってきます。
試合にで始めると、実戦形式の稽古についつい比重が傾きがちですが、いつまでも基本を忘れないようにしましょう。
地味な練習の積み重ねが、試合で勝つための近道でもあります。
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