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剣道の5つの構えの種類(中段・上段・下段・八相・脇構え)
大会や試合などの、
- 真剣ではなく竹刀
- 1対1
- 時間制限がある
- 障害物のない床
- 打突の場所が決められている
などの制約が有るため、試合などでは使われない構えもありますが、
- 真剣での戦い
- 多対多
- 1対多
- 多対1
- 障害物の多い野外
- 制限時間がない
- 打突場所に制限がない
などの実践では、有効になる構えもあります。
そのような構えも、日本剣道形には含まれていますので、覚えておくといいと思います。
中段の構え
現代の剣道の基本となる構えです。
剣先の延長が、相手の目と目の間、または、左目にくるようにします。
他の全ての構えに移行しやすく、攻撃も防御もできる、さまざまな状況に対応できる構えといえます。
この構えがしっかりと出来ることが、素早い打突につながります。
詳しくはこちらをご覧ください。
剣先を相手の目に向けて構えるもので、正眼の構え、人の構え、水の構えともいう。この構えからは、他の全ての構えにスムーズに移行する事が出来る。つまり攻撃するにせよ防御するにせよ、この構えを基点とする事で戦闘中に発生する様々な状況の変化に対して咄嗟に対応出来ると言う事である。攻防共に隙が少ない事から、現代では剣道の基本として教えられる構えである。
「五行の構え」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2015年6月14日 (日) URL: http://ja.wikipedia.org
上段の構え
上段の構えは、左上段と右上段の2種類があります。
左上段は、左足が前になります。
左手は中心よりやや左に位置し、剣先はやや右に向けるようになります。
右上段は、中段の構えから、真っ直ぐ上に振り上げた形になります。
中段の次に多い構えとなり、高校生でも、上段の構えを見ることが多くあります。
上段の構えは、振りかぶった姿勢ですので、そこから振り下ろせば、即攻撃となり、片手で打つため遠い間合いでも打突を決めることが可能となります。
構えの中で、最も攻撃的な構えといえるでしょう。
上段の構えを学びたい人はこちらをご覧ください。
剣道攻撃型の構え上段を始める人の練習方法とメリットデメリット
しかし、面以外は全てさらけ出している状態となりますので、防御面では劣るといえます。
もし、相手が上段の構えをしたら、どのように攻めればいいのか?はこちらをご覧ください。
刀を頭上に振り上げる構えで、前にある足によって左上段と右上段に分けられる。稀に片手上段や持ち手を逆にした(右手が柄頭、左手が鍔側)上段もある。現在の剣道では中段の次に多く見られる構え方である。天の構え、火の構えともいう。この構えを取っている場合、対戦相手を斬る為に必要な動作は、極論すればその体勢から剣を振り下ろす事だけであり、斬り下ろす攻撃に限れば凡そ全ての構えの中で最速の行動が可能である。また、刀剣を用いた攻撃において、最もそのリーチを生かす事の出来る構えの一つでもある。更に、基本的に打突は片手で打つため威力が増すなど、非常に攻撃的な構えである。反面、構えている間は面以外の部分を曝け出している状態であり、防御には向いていない。また1対1ならば有効であっても相手が複数ならば左右の肘が死角となりつかえない。
「五行の構え」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2015年6月14日 (日) URL: http://ja.wikipedia.org
上段の構えの動画
下段の構え
中段の構えから剣先を下げ、剣先を相手の膝下に向ける構えです。
防御のための構えといわれています。
刀の剣先を水平より少し下げた構え方で、上段に対し防御の構えと言われるが、機敏に動けない為に攻撃には向かない。相手に対応する為、間合いを極端に大きく取る事がある。近年は見る機会が少ないが、中段や上段の次に使われる構えである。地の構え、土の構えともいう。
「五行の構え」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2015年6月14日 (日) URL: http://ja.wikipedia.org
八相の構え
左上段の構えから、竹刀を下ろし、鍔が口元に位置し、左手は体の中心、竹刀は45度傾けて、刃を相手に向けた構えです。
これを体の前から見ると、前腕が「八の字」になっていることから、この名前がつけられています。
実践に適した構えで、兜をかぶっているときに、刀を振りかぶることが難しいときの上段の構えを崩したものといえます。
剣先が上を向いているため、構えたときに必要以上の力が必要なく、実践の長時間刀を振り回すときの、無駄な体力を使わない構えとなります。
試合向きの構えでないため、日本剣道形以外では見ることはないでしょう。
刀を立てて右手側に寄せ、左足を前に出して構える、野球のバッティングフォームに似た構え方。この構えを正面から見ると前腕が漢数字の「八」の字に配置されていることから名付けられており、刀をただ手に持つ上で必要以上の余計な力をなるべく消耗しないように工夫されている。相手との単純な剣による攻防では実用性が多少犠牲になっており、例外的に相手の左肩口から右脇腹へと斜めに振り下ろす『袈裟懸け』や相手の鞘を差している側の胴体を狙った『逆胴』は仕掛けやすいものの、これらの技は現代の競技剣道において有効打突とはならない(あるいは非常に判定が厳しい)ことが多い。長時間に渡って真剣(場合によっては野戦用の大型な刀槍)を手に持ち続けなければならない状況のために、自然発生したと思わしき構えである。八双の構えとも書き、陰の構え、木の構えともいう。上段が変形した構えと考えられており、立て物(飾り)がある兜を着用している際に刀を大きく振りかぶるのが難しい場合の上段構えである。真剣を用いた多対一あるいは多対多の乱戦や、野外や市街地など障害物の多い場所での戦闘において、武具を装備した状態で真剣を抜刀したまま全力で戦場を動き回る必要がある状況では役立つであろう構えである。いつ終わるとも知れぬ戦闘では余計な体力を使えないし、そもそも単純に重い武器を何時間も構え続けるのは難しい。また、乱戦においては仲間の位置との兼ね合いで、他の構えを取るスペースが無い場合も大いにあり得る。
また、具足を着用している時にこそ有効な構えとも言える。写真の様に刀を構えることで左肩の装甲が正面にくるため、致命傷となりうる箇所(心臓と喉元)が隠れるためである。
現代の剣道における試合競技は一対一で時間制限があり、あらかじめ決められた規格に従った道具を両者が用い、障害物がなく範囲が定められたフィールド上で戦う事を要求される。さらに有効打とされる箇所が限られているため、八相が実際に主力の構えとして使われることは稀であり、基本的には日本剣道形でしか見ることが出来ない。
「五行の構え」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2015年6月14日 (日) URL: http://ja.wikipedia.org
八相の構えの動画10分辺りに出ます
脇構え
右足を引いた状態で、左拳はヘソより下げ、刀を右脇に取る構えです。
自分の急所の多い正中線を相手から逸らし、竹刀を相手から見えないようにしている、防御と攻撃を考えた構えといえます。
大会では、竹刀の長さや、打突部位が決まっているため、使われることがありません。
実践向きの構えといえます。
右足を引き体を右斜めに向け刀を右脇に取り、剣先を後ろに下げた構え方。相手から見て自身の急所が集まる正中線を正面から外し、こちらの刀身の長さを正確に視認できないように構える。陽の構え、金の構えともいう。一見すると自身の左半身(相手の正面右)は無防備であるため敵の攻撃を誘いやすく、その隙に相手の視線や意識から遠い下段や横から仕掛けることができる。そのため主に胴や籠手、そして下半身を狙った相打ち(カウンター)狙いには有効とされる。現代の剣道では竹刀の長さが規格で決まっているので情報戦の意味が薄く、また有効となる打突部位が厳格に定められているため、試合で脇構えが使われることは皆無に等しい。
「五行の構え」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2015年6月14日 (日) URL: http://ja.wikipedia.org
このように剣道には様々な構えがあります。
多くは中段や上段の構えですが、他の構えもどのような意味があるかを知っておくことで、剣道形などをする上で役立ちます。
ほかにも剣道には必要な知識がたくさんあります。
剣道防具の知識ならこちらをご覧ください。
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