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一本取り消しも!?試合の際に選手も観客も気をつけたい「マナー」とは?
- 礼節を重んじるスポーツ
の一つです。
試合に勝った時にガッツポーズをなどをしてしまって、1本の取り消しとなるというシーンをテレビやYouTube、もしくは実際にご覧になった方も多いのではないでしょうか。
そして実はこの剣道のマナーというのは、剣士のみならず
- 観客にもある程度のものが求められている
ということも知られざる事実です。
そこで今回は一本取り消しもありうるという、剣道の試合の際に気をつけたい「マナー」についてご紹介をしていきます。
一本が取り消しになるケースは実在する
まず最初にお伝えしておきたいことがあります。
冒頭でお伝えした、試合に勝った際に、もしくは一本を取った際にガッツポーズをしてしまったために、1本が取り消しとなってしまうというシーンは実在するものです。
これはどこの地域の剣道連盟でも、ルールとして明確に定められております。
その根拠としては
「打突後に、必要以上の余勢や有効を誇示した場合は、一本を取った後でも取り消しとすることができる」
というような一文が添えられています。
つまり、一本を取って旗が上がった時にガッツポーズをすることもちろん、団体戦などであれば、後に控えている仲間やチームメートを煽るような言動や、行動を取るのも1本が取り消しになる原因となっています。
ガッツポーズで取り消しになった動画
剣道は真剣勝負の世界
確かに、剣道の大元、ルーツを辿っていくとこれは文字通り、
- 真剣勝負の世界
であるということが思い出されます。
そう考えると、真剣で人を斬った際にガッツポーズをしたり、大声で叫んだりしているのは、やはり異常ですよね。
それと同じで、あくまでも真剣勝負の形を竹刀に移した剣道では、こうした一本を取った後に必要以上にオーバーなリアクションをする行為というのは、反則と見なされるのです。
ではこういった行動のほかに、何か試合の際に気をつけなければならないポイントはないのでしょうか。
こちらについても順を追って見ていきましょう。
マナーが悪いと退場や反則も充分に有り得る
先程の内容とほぼ同じとなりますが、試合中のマナーや礼儀が悪いと、やはりそれだけで反則になってしまったり、場合によっては最悪退場というケースもあります。
退場になると、少なくともその試合は間違いなく不戦敗という形になるわけです。
団体戦の場合は、試合の運用や規定(レギュレーション)によっては、団体ごと負けになってしまう可能性すらあります。
試合中のマナーや礼儀、各種ルールがあまりにも悪いと、というのは、通常の場外反則などが多い、という意味ではありません。
- 必要以上に相手の防具をつけていない部分を強打して、ひるませて有効部位を打突する
- 剣道の戦い方として認められていないような、暴力的な行為に出てしまう
と、反則どころか一発退場になってしまうというケースも十分に考えられます。
未熟な少年剣士は注意が必要
さすがに大人の剣士でこういったケースが発生するのは稀です。
しかし、年少者の少年団などの試合については、地域によってはよくある光景だと言わざるを得ません。
例えば年少者の場合は、竹刀の扱いに不慣れだということで見逃されることもあるのですが、実際にはわざとに太腿や二の腕など、明らかに防具のついていない部分を思いきり打突して、相手がひるんだ際に打ち込んでくるというようなケースも散見されます。
これはもう試合に出る・出ない以前の問題のため、主審の判断によって不戦敗扱いされるケースもありますので、注意しておくことが必要です。
また、大人の剣士については相手を恫喝するような戦い方をすると、場合によっては反則となりますので注意しましょう。
剣道は、相手をあおることを美徳とする一部格闘技のようなものではありませんので、その部分についても認識を改めることが大切です。
観客のマナーも要注意
また、団体戦などを中心に、観客についてもあまり相手に対してヤジなどを飛ばしてしまうと、主審の判断によってそのチームに対して反則や、その他不利になってしまうような、各種のペナルティが与えられるケースもあります。
これが、通常行われると予見できる、範疇である試合のアドバイスや応援の言葉などであれば問題はありません。
しかし、ついついヒートアップしてしまって、相手を誹謗中傷するなどのような明らかに下品な野次の場合は
- 「士道不覚悟」
ということで、観客の行為によって、試合に参加している人間が不利になることもありますので、十分に注意することが必要です。
まとめ
今回は礼儀作法を重んじる、日本武道の最たるものの一つである、剣道の試合中のマナーについてご紹介をしてきました。
ガッツポーズをすることで、1本の取り消しとなってしまうということも事実です。
それどころか、観客のヤジによって自分のチームに不利な影響がおよんでしまったり、あるいは直接反則が与えられるケースもあります。
剣道の試合については、他の格闘技などと異なり、ことさら紳士的な対応が求められるのですね。
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