武道家におすすめの情報
実践的な稽古と平行して手数優先の稽古も
- 打ち込み稽古
と呼ばれる基礎的な稽古と、
- 地稽古
などの実践的な稽古があります。
指導者によってどちらの傾向を優先するか、判断が分かれるところではあるのですが、もし今の道場で試合対策の稽古として
- 掛かり稽古
が採用されていない場合は、自分から残り稽古などで志願してでも練習に取り入れるようにしたいところです。
掛かり稽古の動画
掛かり稽古で手数を増やす
というのも、剣道の試合というのは有効打突をいかに相手から勝ち取るかが肝になるのですが、その有効打突というのは初心者のうちは特に、なかなか取れるものではありません。
これは初心者のうちは、特に打ち込み稽古などで相手が静止している、つまり打ち込ませてくれるような場では、稽古の通りに有効打突部位を有効な状態で打つことができるのですが、試合ともなると相手も絶えず動いていますので、なかなか有効な打突をすることができないのが原因です。
加えて、相手が動いているということは、それだけ自分の手数が少なくなってしまう、つまり打突の本数自体が少なくなってしまうという原因も隠されています。
そこで、試合中の体のさばき方や足さばき、場外反則などへの注意については試合形式の稽古で学ぶこととして、試合前には特に
- 掛かり稽古で手数を増やす
という部分のトレーニングを行うようにするのが肝心です。
本来掛かり稽古は、スタミナ強化の目的で取り入れられることも多いメニューなのですが、スタミナ強化ということはそれだけ手数も増えますので、ちょうど初心者の試合トレーニングにはもってこいのメニューなのです。
相掛かり稽古では体当たりに慣れよう
また、掛かり稽古で手数を増やすトレーニングに慣れてきたら、次は
- 相掛かり稽古
というものを取り入れるようにしましょう。
相掛かり稽古の動画
これは通常の掛かり稽古と異なり、相手も一気に手数を増やして打ち込んでくるようなメニューとなっており、攻撃の手数だけではなく防御の手数も増やすことのできるメニューです。
その代わりスタミナの消耗が激しいため、あまり多くの本数をこなすことはできないのですが、通常の稽古の中で4〜5本程度は、最低でもこなしておきたいところです。
そしてこの相掛かり稽古では、かなり激しく相手とぶつかることになります。
やはりお互いに
- 体当たり技
も使うことになるわけですし、その体当たりの回数も、通常の地稽古などとは比べ物にならないくらい多くなることから、このメニューでは、
- 体当たりをすること、そして体当たりをされることに慣れること
ができます。
よく最初のうちは、相手から強力な体当たりを受けた時に頭が混乱してしまい、もしくはひるんでしまい、相手に有効打突を許してしまうということが見られます。
そういったもったいない一本を取られないように、そして相手をひるませるくらいの強力な体当たりをしっかりとできるようになるために、こちらのメニューもできるだけ欠かさないようにしたいところですね。
まとめ
今回は、剣道の試合に出る前には打ち込み稽古や地稽古の他に、掛かり稽古や相掛かり稽古もおすすめである、というテーマでお送りしてきました。
掛かり稽古には地稽古や打ち込み稽古には無いようなエッセンスが、沢山詰め込まれています。
試合に勝ちたい、特に初心者の方にはぜひお試しいただきたいと思います。
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