武道家におすすめの情報
足腰が弱い選手では試合にならない
卓越した筋力があれば、それなりに勝率を上げることも出来るかもしれませんが、その方法にはいつか必ず限界が来ます。
力技が通用するのは、せいぜい初心者を相手にしている間だけで、段位を持つ柔道家相手に腕力だけで勝ち抜くことはほぼ不可能です。
柔道とは、自分よりも強い力を持つ相手をねじ伏せるための「技」であり、柔道を極めるためには
- 力を鍛えるよりも技を磨く方が重要
です。
しかし柔道の勝ち負けに、「力」が全く意味を成さないかといえば、そうゆうわけではありません。
事実、初心者同士の試合では、力のある者が圧倒的有利に試合を展開します。
世界で活躍する柔道家は、誰しもが筋トレを練習メニューに取り入れています。
技を洗練させるために足腰の筋力を鍛える
なぜ柔道家が力を鍛える必要があるのかといえば、それは「技」をより洗練させるためです。
いくら磨き上げられた技を持っていたとしても、力が全く無ければその真価を発揮することができません。
磨き上げられた技は、柔道家の力を何倍にも増幅してくれますが、もともとの力がゼロなら増幅されたところで意味がないのです。
そのため、柔道で結果を残すためには、最低限の筋力をつけておく必要があると言えます。
なかでも重要になるのが
- 「足腰の筋肉」
です。
適度に鍛えられた足腰は、柔道特有の柔らかい動きを実現するために必要不可欠です。
- 相手の攻撃を躱し
- 振り回す力を受け流し
- 重心をズラして耐え
- 攻撃をするときの軸になる
これら柔道の試合における一連の流れは、全て
- 足腰の筋力によって成り立つ
ものです。
滑らかな重心移動を可能にする
足腰の筋力が足りない選手は、攻撃を受け流すこともままなりません。
攻撃においても防御においても重要となる
- 「滑らかな重心移動」を行うために足腰の力は必須
なのです。
強い柔道家は、まず一人残らず足腰が強い選手です。
歴史上、
- 足腰の力なくして柔道の試合を勝ち抜いた選手は居ない
と断言することができます。
技の鍛錬を欠かさず行っていても、何故か勝率があがらないという場合、その理由のひとつに「足腰の弱さ」があるのかもしれません。
柔道の試合で勝率を上げたい方は、練習メニューを見直し、足腰を鍛えるための鍛錬が十分にあるか、今一度見直してみましょう。
足腰を鍛える方法とは
足腰を鍛えるとはいっても、手当たり次第に筋トレを行えばよいという訳ではありません。
ボディビルダーのように、足腰のあらゆる筋肉を増強してしまうと、むしろ筋肉が固くなって動きが制限される恐れがあるからです。
スポーツの世界では
- 「無駄な筋肉をつけると遅くなる」
と言われることがありますが、その現象は実際に起こり得ることなのです。
最終的な目的は筋肉をつけることではなく、あくまで柔道での勝率を高めること。
ならば何も考えずにジムで鍛えるのではなく、柔道に必要な筋肉を鍛えるための練習メニューを組み直したほうが良いでしょう。
瞬発力を鍛えるバービージャンプ
柔道家の筋トレにおいては
- 「瞬発力」
を司る筋肉を鍛えることが理想です。
攻撃の威力に耐えることが求められる、相撲やプロレスとは違い、柔道においては
- 相手の攻撃を受け流す、または躱すという動作が重要
になります。
そうした俊敏な動きを可能にするのが、
- 瞬発力を司る足首やふくらはぎの筋肉
です。
これらの筋肉を鍛えるためには、
- 「バービージャンプ」
と呼ばれる筋トレ方法が最適です。
バービージャンプはプロの柔道家はもちろん、軍隊のトレーニングにも使われている効果の高いトレーニングです。
ボディビルダーのような「魅せる筋肉」ではなく、より実践的で瞬発力の高い筋肉を鍛えられることで知られています。
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バービージャンプのやり方と動画
- 足を肩幅に開いて立ちます。
- 両腕を足の手前に置き、足を後方に伸ばして「腕立て伏せ」の体制を取ります。
- 体を上に戻す反動を利用して一気にジャンプします。
- ジャンプと同時に両手を上に上げ、頭上で手を叩き、直立の状態に戻ります。
- ここまでの一連の流れを繰り返し行いましょう。
- 最初は出来る範囲で構いませんが、慣れたら20回×3セット行えるようにします。
バーベルを使った瞬発力を上げるトレーニング
瞬発力を上げるには、自重トレーニングだけでなく、バーベルを使ったウエイトトレーニングもおすすめです。
特にクイックリフトと呼ばれる、ウエイトリフティングの種目は、瞬発力を上げるために効果的なトレーニングというのはよく知られています。
そのため、積極的に取り入れていきたいトレーニングと言えるでしょう。
ジャークもその一つです。
さらに、そのジャークに下半身強化に重点を置いたトレーニングが、スラスターです。
こちらも、柔道に必要な瞬発力を上げるトレーニングとしておすすめです。
ぜひ、トレーニングしてみてください。
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