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剣道の試合で打たれるリスクが少ない攻撃するべき機会を多くするには?
道場での実力が出せれば、勝ったかもしれません。
では、どうすれば、普段通りの実力を出せる、試合巧者になれるのでしょうか?
いつもとは違った角度で、勝てるようになるテクニックを考えてみようと思います。
どんな強い相手にも弱いところがある
剣道をやっている皆さんは、聞いたことがあると思いますが、
どんな強い相手にも、必ず打つべき機会はあります。
そして、打つべき機会には、
- 相手との実力差
- 相手の集中力の加減
で、
- 打たれるリスクが多い機会
- 打たれるリスクが少ない機会
に分けることができます。
打たれるリスクが多い打つべき機会
まず、
- 打たれるリスクが多い打つべき機会
について説明します。
試合開始の「始め」の合図の直後では、お互いが一番いい構えをして、相手と対峙します。
気力十分な相手を誘って、または、構えを崩して、一本になる打ちを決めるには、相当な実力差がない限り難しいです。
言い換えれば、打つべき機会を見つけるのは難しく、見つけたとしても、こちらの攻めに対して、相手が応じる気力の充実があるわけです。
この場合は、身を捨てて打つ覚悟が必要になります。
打たれるリスクが少ない打つべき機会
他方、
- 打たれるリスクが少ない打つべき機会
について説明します。
端的にいえば、
- 相手の技が尽きたところ
です。
少々の試合経験がある皆さんなら、打突直後に不十分と自覚した場合、技が尽きたところを、相手に攻められることを想定して、よける準備をしているでしょう。
そして、竹刀を使ってよけた後に、可能であれば相手の打突を応じて、応じ技を打とうと考えるでしょう。
この例でもわかるように、打突が不十分と自覚した場合は、よけることを前提に、次の技を事前に決めている剣士が多いのです。
よける場合は、相手が特定の部位を打突することを前提にしているため、この前提が崩れると、どんなに高段者であっても対応策の数はほとんどありません。
つまり、どんなに強い相手でも、よけた後は、技の種類が限られるわけです。
リスクの少ない打つべき機会を出現させるには、できる限り試合時間を長く使う
では、どうやって打たれるリスクの少ない、打つべき機会は出現するのでしょうか?
強い相手と当たって、負けた試合を思い出してください。
試合の序盤で一本を取られていませんか?
実力が互角以上の強い相手に対しては、できるだけ長く試合時間を使う
ことです。
試合序盤に取った一本も、延長戦で取った一本も同じ一本ですが、試合をやっている剣士の心の動きは、まったく異なります。
延長戦の一本は、一本取られたら勝負が決する一本であり、緊張が否応なく高まります。
打たれたくないという気持ちが出てくるわけです。
言い換えれば、一本取ることよりも一本取られないことを優先するため、相手がよける機会が増えます。
つまり、リスクの少ない打つべき機会が多く出現することになります。
相手がよける機会、つまり、技の尽きた機会を打つ
実力が互角以上の相手に、試合で勝つためには、
試合の終盤で訪れる、相手が打たれたくないと思ってよける機会で勝負する
ことです。
勢いがついている人間の体は、急に静止することはできません。
また、静止した人間の体も、急には動かすことはできません。
つまり、避けようとしている相手は、
- 打たれるのを避けるため、精一杯体を動かしている
- 相手の打ちを待ち構えるため、体を動かないようにしている
わけです。
体を動かしている相手
前者のように勢いをつけてよける相手には、
相手が想定するタイミングより、遅くれてよけている打突部位に打ちを出します。
具体的には、竹刀で面を避けている相手に対し、一足一刀の間合いにいる自分は打ちを出さないと、相手は中段あるいは上段の構えに戻ろうとします。
戻ろうとして体を動かしたところを、逃さず面を打つようなイメージです。
体を動かさないようにしている相手
後者の相手の打ちを避けるために、体を動かないさないようにしている相手には、
よけている打突部位を十分攻めて、相手の注意を引きつけ、他の打突部位を打つ方法が効果的です。
具体的には、剣先を床方向に向け、左拳を頭上に挙げて右小手と面を隠すよけ方(いわゆる三所隠し)をする相手には、竹刀の上から右小手と面を連続して打ち、十分に相手の体を固させたうえで左銅を打つイメージです。
気の充実は日頃の稽古で養う
ここまで読んでくれた方で、試合経験があるかたなら、相手を上回る気力の充実がなければ、実践が難しいことを理解したと思います。
ご理解の通りです。
互角以上の実力を持つ相手と、試合で数少ない勝機を捉えて一本を決めるには、
試合開始から試合終了まで、気の充実で相手に負けてはいけません。
日頃から、相手よりも先に気を切らずに、攻め続ける稽古をしなければ、気の充実は養えません。
日頃から厳しい稽古をしていただければと思います。
最後に申し上げたいことは、本人の意志さえあれば、剣道の実力に関係なく、今日の稽古から気を繋げる稽古は実践できます。
道場で稽古の順番を待っている時でも、見取り稽古をしながら、
- 自分が取り入れるべき技
- 技を出す機会の作り方
- 実際に打つタイミング等
を感じるようにしていただければと思います。
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