武道家におすすめの情報
上半身だけでは勝てない!剣道の試合で勝つための下半身の使い方
と悩む剣士は少なくありません。
試合に勝つためには稽古が一番のポイントですが、ただ漫然と稽古をしているだけでは、成長は望めません。
- どう成長したいのか
- どこをどう鍛えたいのか
を考えず、ただ量をこなしているだけでは、本当の意味での稽古とはいえません。
稽古は
目的と目標をはっきりと定めないと効果は半減
してしまいます。
短時間でも、確かな効果の見込める質の高い稽古で、勝利を目指しましょう。
勝負を分ける下半身の稽古
剣道の稽古では、竹刀を操る上半身に意識が行きがちですが、
試合では上半身よりも下半身の使い方が重要
になります。
攻撃の動作も、防御の動作も、上半身だけでは十分な効果は期待できません。
下半身の動きと上半身の動きを連動させて、初めて効果的な動きになります。
第一歩として下半身の稽古を見直しましょう。
踏み込みを見直す剣道の攻撃で、重要なポイントとなるのが
- 「踏み込み」
です。
踏み込みは、相手との間合いを一気に詰めて攻撃するための歩法であり、
踏み込みの鋭さがそのまま攻撃スピードに直結
します。
踏み込みは、スピードが速ければ速いほど、鋭い攻撃を繰り出せます。
スピードにかけた踏み込みは、かえって相手にチャンスを与えてしまいます。
一瞬で間合いを詰められる、鋭い踏み込みを意識して稽古に臨みましょう。
踏み込みの稽古のポイントは
.
- 左足で強くける
- .右足で体勢を整える
の2点です。
踏み込みの角度
左足の蹴り足は、強ければ強いほど速く踏み込めますが、大切なのは
- 踏み込む角度
です。
角度をつけすぎると、体が上方へと浮き上がってしまい、相手に隙を晒してしまいます。
角度が浅すぎると、スピードが乗る前に右足が着地して間合いを詰めることができません。
理想的な角度で踏み込むためには
背筋を伸ばしたまま上半身を前に進める意識
を持ちましょう。
体を後ろに残しすぎると、前方への勢いが弱まり上に浮いて、前に倒しすぎるとつんのめってしまいます。
目線は相手にしっかりと向けたまま、蹴り足に合わせて全身をしならせるイメージで左足をけると、十分にスピードを乗せて踏み込めます。
右足は踏み込んだ勢いを活かして、攻撃に繋げられるような使い方をしなくてはいけません。
単に強く着地するだけだとブレーキが掛かってしまい、せっかく左足で生み出したスピードを殺してしまいます。
- ポイントは右膝の角度
です。
右膝の角度が深いと体勢が低くなり過ぎ攻撃しづらく、浅すぎるとスピードを殺してしまいます。
- 右膝の理想的な角度は60度
です。
経験が浅いほど角度が深くなりやすいので、踏み込みから攻撃につなげるのを苦手にしている方は、
着地するときに右足を曲げすぎないように意識
しましょう。
長期戦を分ける足さばきの技術
足さばきは、剣道全体に関わる大切な技術です。
足さばきが上手な剣士は、撃ち合いになっても体制を崩しにくく、どんな大勢からでも十分な攻撃を繰り出してきます。
足さばきは攻撃態勢を作る技術であり、相手の攻撃を捌く技術でもあります。
足さばきが苦手な剣士は、試合序盤は問題がなくても長期戦になるにつれ、態勢が崩れミスが目立つようになります。
長期戦の勝敗は、足さばきの技術が勝負を分ける
といっても過言ではありません。
スタミナが減ってきても、しっかりと体勢を保てるように足さばきを稽古しましょう。
平行を保って、すり足移動、足さばきの基本は「すり足」です。
剣道ですり足が重要視されるのは、体を水平に保つ必要があるからです。
体が水平でないと力が竹刀に十分に伝わらず、力の載った一撃を繰り出すことができません。
まずは体を水平に保ったまま、すり足で移動できるように稽古に励みましょう。
頭・肩・腰の3か所を意識
体を安定させたままですり足するには
- 頭
- 肩
- 腰
の3箇所を常に意識しましょう。
この3箇所のどこか1つでも崩れてしまうと、剣先がぶれてしまいます。
この3箇所が平行に保たれていると、姿勢がとても美しくなります。
剣道の稽古時はもちろん、普段の生活でも、この3箇所を意識して美しい姿勢を保ちましょう。
蹴り足と送り足のリズムを意識しよう
剣道の足さばきでは
- 左足を蹴り足
- 右足を送り足
として使います。
左右の足を交互に前に出す普段の歩法とは違い、剣道では左足が前に出ることはありません。
左足が前に出てしまうと、同時に左肩も前方に出てしまうので、竹刀を強く振ることとができなくなります。
相手を猛攻で攻め立てるときなどに、左足が前に出てしまう人がいますが、有効な攻撃が繰り出せないだけでなく、右半身に大きな隙が生まれてしまうので非常に危険です。
稽古では蹴り足と送り足のリズムを意識し、正しい歩法を身に着けましょう。
左右の足の位置を意識すると、自然に姿勢も矯正され、剣先も安定してきます。
小さな歩幅を意識する
歩幅が大きいほうが一気に間合いを詰められそうに思えますが、実際には歩幅が大きすぎると、蹴り足の勢いが途中で殺されてしまいます。
歩幅が大きいと小回りの効いた動きができず、有利な位置を取ることができません。
小さい歩幅で移動できるようになると、相手の動きへの対応もスムーズになり、試合中に隙を見せることが少なくなります。
勢いに乗ったときに、逆に攻撃を食らう癖のある人は、大きすぎる歩幅が原因である可能性が高いです。
小さい歩幅に最初は動きづらさを感じるかもしれませんが、慣れれば足さばき、体さばきが格段に楽になるので、小さい歩幅で移動できるように繰り返し稽古を積みましょう。
足さばき、体さばきなどの剣道の基本を学ぶのにおすすめはこちら
剣道で上達する方法
剣道で上達するには、それに必要な知識を学んでおく事が重要です。知識がない状態で先生に指導を受けても、理解が深まりません。
逆に知識を持っていることで、理解が深まり、上達の速度は上がっていくでしょう。
こちらの無料メールマガジンでは、剣道に必要な情報などを配信しております。
ぜひ、ご登録ください。
剣道で上達していくには
- 一流の人がどのような練習や考え方をしているのか?
- 一流の指導者がどこをポイントとして指導しているのか?
それらを知ることができる、おすすめのDVDがこちらです。
ぜひご覧ください。
- 試合で結果を出せるようになる
- 理想的な剣道ができる
- 大人になって始めた人でも上達でき、試合で勝てる
- 高段者に「動きが良くなった」と認められる
- 子供が部活で大活躍でき、試合でも勝てる
- 子供に効果的な指導ができ、試合で勝たせてあげられる
- ライバルに勝てるようになる
- 手と足が一致するようになる
- かたい動きがスムーズな動きになる
- チャンスをものにできる動きが習得できる
- 合理的な動きが自然にできるようになる
- 運動神経が良くない少年剣士でも試合で勝てる稽古法とは?
- 子供剣士にありがちな、継足が歩み足になってしまう癖の矯正方法とは?
- 鍔迫り合いで相手に圧倒されて何もできない小学生が見落としている基本とは?
- 小中学生剣士が理解しにくい一足一刀と二足一刀の違いの教え方とは?
- 鍔迫りからの引き技でいつも一本勝ちできる小学生がやっている稽古法とは?
- いつも相手が打ってくるのを待って出ばな小手を打とうとする悪癖解決策とは?
剣道の竹刀を安く買えるお店
剣道で最もお金を使うものといえば、竹刀ではないでしょうか?確かに防具も価格の高いものにはなります。
しかし、竹刀は頻繁に割れたり、ささくれができたりして、剣道をしている間何度も何度も買い替える必要があります。
そこでおすすめなのが、ネット通販で購入することです。
仕組みの竹刀でも、店舗の竹のみを買うよりも安く購入することができます。
また、実践型や胴張り型などの竹刀の種類も豊富で、安く買うことができます。
ぜひご覧ください。
剣道おすすめラインスタンプ
剣道をしている人におすすめのラインスタンプです。剣道大会の結果報告に使えるスタンプ
日常で使える剣道イラストスタンプ
関連ページ
- 剣道の試合で勝つために意識したい5つのポイント
- 精神の鍛錬が重要な剣道ですが、試合で勝ちたいと思うことも大切です。自分より強い相手に勝ちたいという思いが一層の精進につながり、人間的に大きく成長します。「待つ」のではなく「備える」、足さばきこそ重要、竹刀は振りかぶらない、相手を知ることが勝利への第一歩、息を読んで流れを読む、などについて紹介いたします。
- 頭を使って勝つ!剣道の試合で勝つための練習と技術の使い方
- 剣道で上達するには、自分に合った練習方法を見つけることで早く腕を上げることができます。試合で勝つためには、基本稽古と試合に有効なテクニックを学ぶ必要もあります。基礎練習と試合を意識した練習の仕方を紹介いたします。
- 剣道初心者が楽しく上達できる練習方法や考え方とは?
- 剣道で強くなっていくためには、効果的な稽古が必要です。特に初心者が意識して行いたい、体力づくり、竹刀、防具を装着した上の練習、残心の重要さ、上を目指しての練習試合について紹介いたします。
- 剣道攻撃型の構え上段を始める人の練習方法とメリットデメリット
- 上段の構えは中段の構えとは全く違った要素が必要になります。腕力や攻撃の仕方、足さばき、、試合運び、間合いなど、使いこなせるようになるにはメリットやデメリットを理解したうえで専用の稽古が必要です。上段の動画も紹介いたします。
- 表や裏、緩急を使い分けて攻撃!面で確実に勝てるように技術と戦略を練る
- 剣道では、ただ強くて速い面が打てても勝てません。打ち気が強ければ下がり、守りが強い時はこちらが攻める。剣先をわざと緩め相手を誘い、面を打ってきたら小手や胴で返すなどの戦略が重要です。そうすることで相手の面に対する応じ技も自然と自分で対策や上達し勝てるようになります。
- 前に出て相手にプレッシャーをかける!剣道小手に対する応じ技のポイント
- 応じ技は、最初から応じ技で対応しようという姿勢では、上達も勝つこともありません。プレッシャをかけ我慢できなくなった相手が小手を打ってくるところを小手抜き面、小手返し面、相小手面などを打つことで一本が決まります。隙を瞬間的に見極め反応できるように反復練習が必要です。
- 小手を打つ時の右手と左手の上手な使い方
- 小手ですが、手の内「スナップ」を効かせ最小の動作で小手を打つ事が重要です。左手を軸として右手は円を描く様な動作や打突をする際に行う上下の動作が必要になってきます。左手を動かさず小手へ最短で打突が出来る様に練習すると良いでしょう。ぜひ、ご覧ください。
- 上段の構えに対する攻撃、防御、テクニック、対策の仕方について
- 高校生以上になると、上段の構えをする対戦相手も出てきます。上段の構えは攻撃力が強く、全く対策などを取らずに対戦してしまうと、負けてしまうことが多くなります。そのためには上段の構えの特徴を知り、それに応じた攻撃や防御を知っておくことです。
- 学生剣道から社会人剣道へ変化するために役立った本
- 社会人になると、生活の変化や、年齢とともに体の変化が起こってきます。学生の時のような稽古や試合運びができなくなってきます。そこで剣道の自分自身のスタイルの見直しが必要になります。そこでおすすめの本を紹介いたします。剣道の試合の攻め方、昇段審査についても詳しく書かれていて、勉強になる本です。
- 剣道の同じ稽古でも人と違う意識を持つことで上達する
- 普段の剣道の稽古は、他の人と同じメニューになります。同じことをしているので同じ実力になるのですが、それでも実力の差が出てきます。その差が出てくるのは稽古に対する意識の差だと思います。ぜひ、ご覧ください。
- 初心者の剣道上達に必要なポイントをまとめてみました
- 剣道の試合で勝つためには、そのための練習やポイントがあります。打突のスピードをアップさせる稽古や体当たりやフェイント、連続技などのテクニックを覚えることも必要です。それらをまとめていますのでぜひご覧ください。