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柔道団体戦の選手の効果的な配置について
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団体戦では、個人の強さはもちろんですが、選手の配置であったり、チームの勢いであったり、試合の流れが勝敗に影響します。
- もし、ここで引き分けていたら・・・
- もし、あの選手を大将にもっていっていたら・・・
などなど、団体戦ならではの悩みもあります。
では、実際、団体戦はどのような選手の配置をすればいいのでしょうか?
柔道団体戦のポジション別勝率
助川かおりさん(鹿屋体大06年3月卒業)が、このことについて研究をしていました。
過去の126試合、637対戦を研究したそうです。
その中からみえてきたことは、
- 勝利チームのポジション別勝率は、先鋒が43.7%から大将65.1%とだんだん高くなっている
- 勝利チームの負け試合が少ないのは先鋒の11.1%で、多いのは中堅の17.5%と多く、他は15%前後
- 先鋒か次鋒で先取点を取った場合80%の勝率
- 先鋒と次鋒が引き分けで、中堅が先取点を取った場合85.7%の勝率
となっていました。
ここからいえることは、先取点を取ったチームは、勝率が高いということです。
特に、前の3人で先取点を取ると、ほぼ勝ちパターンに入ります。
逆に言いますと、相手に先取点を取らせないことが重要です。
勝つチームでは、先鋒は、相手が格上の選手であっても、最低でも引き分けにできる、負けない選手を持ってきます。
先鋒は、その試合の勢いを決めます。
できるだけ前半の3人で先取点を取る、ということを選手に意識させることも重要でしょう。
そして、後半の選手は、どんな展開の試合であっても、勝てる勝負強い選手を置いて、負けが先行していても、逆転が望めるようにしたいです。
しかし、選手の層の厚さや、実力によっても変わってきます。
また、大会で最終目標とする対戦チームによっても、配置は変わってきますので、難しいですね。
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