武道家におすすめの情報
技を掛けることと守ること両方を身につける意識をしての稽古
- 相手を投げる為の技と相手の投げ技から逃れる方法
- 寝技とそれから逃れる方法
- 締め技とそれから逃れる方法
- 関節技とそれから逃れる方法
これらをバランス良く強化していかないと、同程度の実力の相手や、自分より強い相手とは闘いが出来ません。
それと投げ技だけ稽古しても、技を掛けた時に相手を動かしたり、倒したりする体力と、持ち手を離さないだけの握力がないと、中々技がかかりません。
技をかけられた場合でもしかり、相手の技をよけるだけでなく、それに耐える、押し返すだけの力がないと、防ぎきれるものではありません。
攻撃も防御も基礎体力があってのもの
例えば、立ち技の代表的な技内股を掛けたとしましょう。
右利きの場合は、右手で相手の左襟を、左手で相手の右袖を掴んで引きつけ、相手に体を寄せながら、右足で相手の内股を跳ね上げるようにして投げます。
相手は投げられないように右側に飛んで逃れたり、体をそらし掴まれた右手の袖口を切りに来ます。
右側に飛ぶのは逆に右足を飛ばされて、払い越しや体落としで投げられるリスクがあるので、大概の相手は右袖口を切りにきます。
その時
握力がないと、簡単に相手の袖口を掴んでいる手が、袖口から離れて投げられなくなります。
技を掛けられた場合は逆に、
相手の引き付けに対し、体を思い切りそらしてひねり、袖口を切るだけの力が無いと、投げられてしまいます。
柔道における投げ技は、ほとんどの場合が相手を引きつけ、体を浮かすか崩して投げる技です。
だからそれを跳ね除けるだけの体力がないと、投げられてしまいます。
それから、
体をすばやく動かして相手に防ぐ隙を与えない
という事も必要です。
逆に防ぐ場合は、相手のすばやい動きについて行けるような、すばやさを身に付けなければなりません。
つまり
技を掛ける事と守る事は表裏一帯で、それを身に付ける稽古が必要となります。
その為にはどんな稽古をしたらいいのか考えてみましょう。
稽古の意味を意識して稽古する
稽古には- 個々に技の稽古をする
- 試合形式の乱取り
という稽古方法があります。
個々に稽古するのは、
- 受身から始まって
- 一人が技を掛ける稽古の打ち込み
- 投げ込み
へと移ります。
打ち込み
打ち込みは、自分の掛けようとする何種類かの技を、稽古相手に対し掛ける(打ち込みという)練習をするものです。
何度も繰り返し打ち込みをします。
この時
稽古相手はなすがままではなく、何度か技が掛からないように抵抗
します。
こうすることにより、
抵抗する相手をどうしたら投げられるか、体で覚えていく
ようになります。
また稽古相手は
技を掛けられたら、どのように防いだらいいのか分かる
ようになってきます。
投げ込み
投げ込みは、
- 掛けた技で投げる時の感覚を掴む稽古
です。
この稽古により
- 技の力加減
- 正確さ
を身につける事が出来ます。
- 寝技
- 絞め技
- 関節技
も同様に稽古します。
但し、絞め技、関節技は危険の伴う技なので、仕掛け方や逃れ方の形の稽古に留めましょう。
本気ですると気を失なったり、ケガをしてしまいます。
乱取り
乱取りは試合形式の稽古です。
- 相手に対し自分の技が通用するのか
- 仕掛けられた技を防げるのか試す
のと、
- 動きの素早い相手とはその動きについて行けるように
- 力の強い相手とはいかにしてそれをはぐらかすか
といった実戦に近く役立つ稽古が出来るので、真剣にしましょう。
立ち技と寝技の乱取りは別々にするか、お互い邪魔になるので場所を分けてした方がいいです。
絞め技、関節技、は寝技の流れの中で稽古し、もしも掛かってしまい、相手が参ったの合図をしたら直ぐやめましょう。
ケガをします。
試合は稽古と違って、相手が自分に勝つつもりで本気になって向かってきます。
当然稽古とは相手の気迫や動きが違います。
そんな時に
相手にどんな技が通じそうなのか見極める上で、日頃稽古している乱取りや打ち込み、投げ込みが役立ちます。
柔道初心者が気をつけること
子供や大人から柔道を始めた人、いわゆる初心者の練習方法をどのようにするかは、当然の事ながら熟練者とは違った練習方法にする必要があります。
子供の場合
大人と比べて筋力や動きの素早さ、一瞬の判断力等が劣るので、それに合わせたメニューで練習しなければ、ケガの素となります。
初心者の大人
まず熟練者と稽古が出来るような
- 体力
- 技の早さ
- 正確さ
を身につけるメニューを多くしなければなりません。
初心者同士で乱取りをするにしても、
無理な技の掛け方や、受け方をするとやはりケガの素
となるからです。
どちらとも
- 受け身
- 打ち込み
- 筋トレ中心の稽古
をし、ある程度上達したところで、
- 熟練者との乱取り
- その後初心者同士の乱取り
へと進んで行く方がケガ無く、試合のコツをつかめると思います。
熟練者との乱取りの際は、子供や初心者の動きに合わせたり、逆に動かしたりして慣れさせてあげなければなりません。
柔よく剛を制す
「柔よく剛を制す」、これは昔から言われている柔道の極意です。
体の小さい人が大きな人を自らの素早い動き、相手の動きを利用して投げ飛ばす
という事です。
試合で効果的な技というのは、これに尽きる訳ですが、実際の試合では、自分も相手も投げられないように護る訳ですから、そう簡単には行きません。
まず組合い相手の実力を探ります。
組み合って動き合えば相手の実力が大体分かるものです。
その上で日頃の稽古で会得した技を駆使し相手を前、後ろ、左右に崩す動き、技を仕掛け、
崩れたと思ったら一瞬の崩れた方、又は逆方向への技を仕掛ける
のです。
一瞬のチャンスを見逃さず、自然と技が出せるように、普段の反復練習が大切
ですね。
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- 柔道の試合で「重心が崩れる」という表現を聞いたことがあるかと思います。大雑把に言えば、重心とは物体の中心部であり、その物体の重さを支えてバランスをとっている部分のことです。「柔よく剛を制す」という言葉は、このことを表しています。そこで重心を崩すためにはどうすれば良いのか?を紹介いたします。