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柔道の基本「つくり」「かけ」「投げ」
- 「つくり」
- 「かけ」
- 「投げ」
でしょう。
ところが、今のJUDOなるものは、組み手争いばっかりの猫パンチ柔道に、成り下がっているような気がします。
この原因の一つと考えられるのが、ルールの禁じ手の多さと、ポイント方式によるものだと思います。
できることであれば、格闘技ですから、目つぶし、金的と言った明治時代の禁じ手以外、何でもありにすべきでしょう。
かた襟を持とうが、足を取ろうが、何でもありです。
それに対して防御したり、返したりといった技を磨くべきであり、ルールで縛るという制限を、できるだけ作らない方が技を磨くうえではいいでしょう。
審判の判定も一本、技ありだけにすれば、単純でわかりやすく、また技術も向上します。
ポイント式にすることで、技が未熟になる可能性が高まります。
どんな不利な体勢からでも投げられる
脱線しましたが、言いたいことは何かというと、嘉納師範が始められた本来の柔道に戻すべきでしょうということです。
- 「いいところを持てば、投げられる」
逆に言えば、いいところを持てなければ、投げられないのでしょうか?
たしかに、それも大切なことだと思います。
しかし、どこを持っても投げれる、どんな不利な体勢からでも投げれるように稽古することも、重要な事でしょう。
どこを持っても投げれるということで言えば、昭和最後の達人と言われた合気道の藤平光一氏は、襟でも袖でも、引っかかるところさえあれば、
指一本で投げていたそうです。
講道館の資料室には、非力の女性が指先一つで屈強な男性を倒している挿絵があります。
まさに「柔よく剛を制す」です。
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人を投げるための理屈を学ぶ
では実際の稽古をどうするかですが、まずどうすれば人を投げることができるかの基本に立ち返り、理論から学ぶべきでしょう。
八方崩しや円運動などをまず頭で理解し、人を投げる理屈を学びます。
それから実際のお稽古に入ります。
頭で理解したことをイメージ通りにできるか試すということで、これはあたかも理論の嘉納、実践の三船と呼ばれた嘉納治五郎師範と三船久蔵十段の関係のようです。
このように理論と実践が両輪となって、お稽古すれば、明治の達人らに近づける術を身につけることができると思います。
また、先にあげた合気道のように他流派、相撲のように他の格闘技などと交流し技を磨くこともありでしょう。
最後に、「術を持って道となす」という嘉納師範の柔道創始の理念も、同時に指導、教育すべきでしょう。
それこそが柔道が他の柔術との違いとして、強調されたことなのですから、大切にしていきたいですね。
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